愚者とは、愚か者という意味ですが、そこから連想される「馬鹿」「アホ」などという言葉はまさにこのカードの性質を表している不思議な概念だと言えるでしょう。
人はときに、バカになることで自分の殻を破って楽しい体験ができます。
そうしてアホみたいに笑える瞬間は、すべての悩みや先の不安が消え去って感じなくなるでしょう。
愚者のカードは、余計な悩みを捨て、自分らしさすら忘れ去ることで、無限の可能性へと向かっていくことができると教えてくれます。
まだ何も知らずなんの責務も悩みも持たない0歳の赤ん坊は、果たして本当に愚かなのでしょうか?
今までの価値観やしがらみ、すべての責任や悩みを忘れ、何も持たないゼロの存在としてあらたなスタートを切るときです。
軽やかに、向こう見ずに、崖から宙へと踏み出して行こうとする愚者の先には、何があるかはわかりません。
準備も何もできていない、先も見えない愚かな行動かもしれないけど、今、やらなきゃいけない。そんな大切なことも、ときに人生にはあるのではないでしょうか。
そこから一歩を踏み出すことの意味を、考える時です。
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