0.愚者は大アルカナの旅の始まり。サイクルの終わりからスタートへ

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大アルカナの22枚のカードは「愚者の旅」と呼ばれます。
愚者は大アルカナのすべてに繋がっていく始めの存在であり、また大アルカナの終わりにある「世界」から循環してまた生まれてくるサイクルも表します。愚者の後にはすべての大アルカナの段階があり、そして愚者の前には常に一つ前のサイクルの終わりの世界があります。
愚者は0からの出発であるのと同時に、過去の21枚の旅路を終えてきた魂の生まれ変わりなのです。

愚者は何も持たない存在でありながら、真の意味で0からのスタートなわけではなく、サイクルのなかで0からのスタートになるポイントを表します。
愚者のスタートは壮大な旅を終えた魂が、まっさらな状態でこれからまた新しいことを学ぼうとする精神と、過去のサイクルを後にして一歩を踏み出すことの象徴です。
愚者の一歩では、過去の記憶から何かを恐れることも、未来に向けての展望のために力を入れることも、現在抱えていることからくる責任やプレッシャーを感じることもありません。
そして、まだ0である愚者の先には何が広がっているかまったくわからず、無限の可能性を目の前にしているのです。

愚者のカードが現れたとき、次の段階が魔術師の段階とは限りません。実際の人生においては、魂の旅のように順を追って進んでいくものではなく、また愚者のカードの性質それ自体、次に何が待ち受けているかは未知でどこにでも向かう可能性があるのです。

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