Ⅸ.世界から離れ、独り暗闇を照らし進む隠者

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慈愛と優しさの強さを示す力のカードから、愚者の旅は世俗から隠遁し逃れていくようにも見える年老いた隠者の道へと進みます。
隠者が進む暗闇は、周囲の人や環境とは距離を置いた孤独な道です。それは自分自身の無意識の世界でしょうか?死者が歩む冥途でしょうか?
ここからの道は、現世で生きる現実的な人生と自分の性格や性質のことよりも、より魂的な旅であり、天に近づく領域になっていきます。隠者は魂を導く存在なのでしょうか。
隠者の光は、他者を導く灯台の光にも見えますし、スピリチュアルな体験について表現されるときの光にも見えます。
自分自身の現実を向上させるための旅ではなく、次元を超えた世界の一部としての自己を追求していく魂の旅への道を、隠者は照らし切り開くのです。

4や8を超えた完全な達成を象徴する10の前にある9の段階は、根本的な劇的な変化を迎える準備の段階です。産まれ出る前の胎児のように、安全で快適なこれまでの世界を手放し、危機を乗り越えることで光へと出ていくことが出来ます。

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