何が起こるか知らない無限の可能性に踏み出していく愚者の次の段階として、魔術師はあらゆるポテンシャルを持ち、それを具体的な実現へと繋げていく段階です。
魔術師の持つポテンシャルは4大エレメントの象徴で示されています。そして、天と地と繋がり、まっすぐに自己を示す存在なのです。
魔術師はここで、「何を創り上げるか?」「何を求めて行動するか?」という意志や目標を定めるのです。まだ具体的な行動を始めていませんが、未来に向かって自己を確立し、第一歩を踏み出す準備ができています。
愚者の旅におけるこの段階は、完全な自己実現へと向かって行くための、最初の精神的な転機になるでしょう。
魔術師が現れたとき、自己が確立されているのでこのまま進んでいけばいいと捉える場合と、このポテンシャルの段階から方向性を定める必要性があると捉える場合があります。どちらかの解釈が正しいというわけではなく、そのときのリーディングにおいて、魔術師がどんな意味を持って現れたのか、じっくり向き合ってみてください。