ナイトは基本的に積極的で活動的な姿勢で描かれていますが、ほとんどのカードで明らかに右側または左側に向かって前進していく姿が描かれます。
ナイトの場合は、どのカードも能動的で変化していくことを表しているので、左側は立ち向かっていく、右側は自ら切り開いていくと捉えることも出来ます。
マルセイユ版の古いカードでは、ナイトは自らが象徴するエレメントではないエレメントを象徴するものを手に持っていて、コインのナイトはコインを背景に、棒を手に持ち前に進みます。次の小スートへと変化して受け渡していく役割を担うとも考えられていました。
世界のカードの4大エレメントの配置と同じようにナイトを配置すると、それぞれのナイトの向かう先が次のエレメントであることがわかります。
このようにナイトをスートとスートの間の変化する役割として捉えることも出来ますし、ナイトならではの左右の意味を考えてみても良いですし、プリンスとプリンセスの名前がついたカードなどではペイジとセットの人物として合わせて理解することも出来ます。