1から2が生まれたとき、世界は文字通り二分されます。
2という数字は、世界をもっとも原始的に単純に判断するときの基礎となる数字であり、世界にありとあらゆる概念を生み出します。
有無、正誤、白黒、右左、熱いか冷たいか、女性か男性か……概念というのは、異なる別の概念がないと存在しえないものです。
物事の重要なことを読み解いていくと、2つの相反する、異なる、対極にあるものという概念を通して見ることができます。
違い・対極・対立・二重性・分かれ道
2つの道しかない、2つのまったく違うものという概念しかない2の世界では、1か2かしかないため、どちらかしか選ぶことが出来ません。
2は間を取るという第三の道が示されていない状態を象徴し、選択の必要性や逆にどちらかだけではいけない、選択できない物事の本質を示してきます。
関係性・バランス・パートナーシップ・結合・再会
1が2つに分かれることで対立が生まれ、平等・均衡・バランスという概念も生まれ、また1つになりたいという願望が生まれ、結合するという概念も生まれます。
すべての関係性は2つのペア、1体1の関係性、2つの結合で象徴され、2はあらゆる関係性の象徴です。
準備・計画・着想・選択
2の中には1しかないので、同等な2つのどちらかを選ぶことはまだ出来ず、対立や相反する概念に留まり、動き出すことも出来ません。
2の世界では、右と左のどちらの道が正しいかはまだわからず、熱いことも寒いこともわかるけれど快適な温度を知らず、男と女のカップルにまだ子どもは生まれていません。
2は未熟で何も実現できない段階であり、他の数字が生まれるまでは動けず、その性質を変えることは出来ないのです。
その段階で、物事の本質を理解し、受け入れ向き合っていく必要性も表します。