とにかく前進してきた戦車の次に現れるのは、自らの中にある動物的な部分や本能的な欲望と上手く向き合いなだめる力、そしてそこから生まれる新たなエネルギーです。
ここで立ち向かう野獣は、本能的な欲の象徴ですが、それだけでなく物質的欲望や世俗的な私利私欲、辛さ、悩み、不安などの負の感情、人生のあらゆる障害や苦痛も象徴します。
それに打ち勝つための力=エネルギーは、野獣すら飼いならす受容と慈愛の力、欲に打ち勝つ精神的な忍耐力、問題を乗り越える生きる力など、さまざまな性質の力です。
何かを得るため、成すために成長してきた愚者の旅は、4の皇帝で物質世界での成功を納め、次の段階へと進みます。魂の修行を続けた先にある8の力での完全性は、精神的により成熟した、魂レベルでの安定と秩序です。