ⅩⅪ.すべてがここにあり、すべてが祝福される世界
愚者の旅の終わりに、到達するのはどんな試練でもなく、すべての完全性とすべての祝福の先にあるものです。世界のカードの4大エレメントとその中心にいる人物で象徴されるのは、この世のすべての存在とエネルギーとの融合であり、同一性です。次のサイクルへ...
ⅩⅩ.復活のチャンスを与えられ、次のサイクルへと向かうときの審判とは
祝福された太陽の子は、審判の日に復活と新たな始まりのチャンスを与えられます。望むなら過去のしがらみや苦痛を捨て、また人として魂の旅を続けることが出来るというチャンスでもあり、このときに神聖な啓示を得てまったく違う旅へと向かうことも出来るでし...
ⅩⅨ.生命の源でありすべての存在を育む中心、神聖な太陽
幻想の領域を抜け出した魂は、神聖な唯一の存在=ワンネスのことを思い出し、そこに還ろうとします。遥か昔から太陽は、神聖な力の象徴とされてきました。すべての魂は神聖の一部として現世に生まれ、神聖な存在と魂の過去については忘れてしまいますが、生き...
ⅩⅧ.幻想のなかに神聖な世界の真実を反映する月
愚者の旅は死後に魂が帰っていく場所のさらにその先へ、神聖な世界の真理へと近づこうとする渇望へと変わります。物質世界を超えた領域では、すべての真実は雲と影の向こうに隠され、無意識のさらに先の領域での幻想と夢のような世界に現れては消えていきます...
ⅩⅦ.世界の輝きの一部となり、癒しと平和をもたらす星
暗く醜い精神の闇である悪魔と、徹底的な塔の破壊を乗り越え、愚者の旅は輝く美しい世界へと到達します。世界のあらゆる美しさと輝きがそこにはあり、神聖の一部として受け入れられた魂は癒され、無償の愛と永久に輝く希望を知るのです。物質的な豊かさや成功...
ⅩⅥ.エゴと自己愛で積み上げた塔からの解放と神の啓示
己の本性と欲望と向き合い、乗り越えた先にあるのは衝撃的な神の啓示としての破壊です。一人の人間としての自分の欲望、より高みへと近づきたいと願うエゴがある限り、この先の領域へと進むことは出来ません。今までに積み上げてきたものは無に帰し、何もない...
ⅩⅤ.人間の本性と心の底の深い問題と向き合わせる悪魔
魂を癒し高みへと導く節制の後、悪魔は人間の現世における醜い欲と動物的な本能を象徴し、人間の魂を支配し縛り付ける存在として現れます。悟りへの道は、本能を押さえつけて我慢することや、己の中にある醜い欲望を無視して目をそらすこと、心の中の汚れた部...
ⅩⅣ.すべての中間で対極の概念を超え、より高い領域へと導く節制
死の徹底的な破壊と荒廃のあとに現れるのは、完全にバランスの取れた平和と調和です。すべての概念は対極の概念があるから存在し、違いがあるからこそ結合すれば新たな素晴らしいものへと変わります。男性性と女性性、活動性と受動性、火と水、愛と憎しみ……...
ⅩⅢ.死は常にあらゆる自然のサイクルの中にあり、次の段階へと導く
次の段階へと向かう愚者は、ここで絶対的に常にすべての存在へと付きまとう「死」と対峙します。死神は骨格だけの純粋な物質としての存在を浮彫にした姿で現れます。自分という人間の現実という皮をはがして本質を見れば、身体の細胞も、昨日までの自分が持っ...
Ⅻ.すべてを受け入れ神聖へと委ねるため吊るされた男
この男には正義が下り、罰を与えられて吊られたのでしょうか?正義の下にもなお存在する世の中の理不尽に対し、この男はどう感じているのでしょうか?愚者の旅の次の段階へと向かうために、より高いレベルの世界と繋がるために、吊られた男は天から与えられる...